中日の遊撃手争い 京田に続く〝2番手〟に根尾が選ばれなかった理由

2021年04月12日 06時15分

遊撃レギュラー奪取に意欲を燃やす根尾だが…

 中日・与田剛監督(55)が、ここまで〝聖域化〟していた正遊撃手・京田陽太内野手(26)のスタメン落ちを1年8か月ぶりに断行した。

 11日のヤクルト戦(バンテリン)では「2番・遊撃」で三ツ俣を起用。すると、進塁打や先制点を呼び込む犠打に加え、2安打も放つなどチームの勝利に貢献した。

 遊撃では2016年4月16日以来、実に5年ぶりに先発出場となる三ツ俣を抜てきした意図を指揮官は「考える要素はたくさんある。しっかり送りバントを一発で決めて、打撃もいい形でリズムもつくってくれた。昨日から守備でもうまいダブルプレーを取ったりとか、いい流れをつくっていた」と説明する。

 しかし、なぜ根尾昂内野手(20)ではなかったのか。遊撃レギュラー奪取に並々ならぬ意欲を見せている根尾だが、この日も「8番・左翼」で先発出場し2打数無安打1四球で、8回の守備から武田に途中交代。チーム関係者は「正直、根尾のショートは京田や三ツ俣よりも劣ってしまうところがある。守備範囲もそうだけど、打球を捕ってから送球するまでの動作が遅いのが弱点。内野安打が増えてしまうことになるので現状は使いづらい」と指摘する。

 ただし、根尾にチャンスがないわけではない。11日現在、打撃は35打数5安打で打率1割4分3厘、2打点と低調。それだけに前出の関係者は「不振の京田や三ツ俣よりも、とにかく打撃で結果を残せば遊撃のポジションで使ってもらえる可能性もある。ただ、このまま打率1割台でずっと調子が上がらなければ、首脳陣も我慢の限界となり、ショートどころか、レフトでも使ってもらえなくなる」とみている。

 今後の京田の起用について与田監督は「チームの競争は常にシーズン中もある。どんどんそういう形で、まずはチーム内で戦っていかないといけない」と説明するように、そこに根尾が割って入り遊撃ポジションを奪い取るには、まずは打って打って打ちまくらないと厳しそうだ。

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