巨人の誇る「代走のスペシャリスト」増田大輝内野手(27)に、うれしいプロ初本塁打が飛び出した。

 11日の広島戦(マツダ)「8番・二塁」で今季初スタメンの増田大は、5点リードの5回二死一塁で鯉2番手・中田の138キロ内角シュートをうまくすくい上げた。グングン伸びたボールは左翼スタンドに飛び込んだ。

 まさかの一発に巨人ベンチはお祭り騒ぎ。「後ろにつなぐ気持ちと、積極的にいった結果がいい方向に出てくれました。ホームランになるとは思いませんでしたが、うれしいです」と増田大はうなずいた。

 今季1号2ランは育成出身でプロ6年目を迎えた背番号0のプロ初アーチ。普段は「切り札」としてベンチで待機する増田大にとって、プロ110打席目の〝初体験〟となった。

 この日は二塁守備でも好守を見せた。昨季、増田大は主に代走でセ2位の23盗塁をマークしている。このままバットでも結果を残していけば、スタメン起用も増えていきそうだ。