巨人の松原聖弥外野手(26)が10日の広島戦(マツダ)の3回、勝ち越しの1号ソロを放った。

 1―1の同点で迎えた3回、一死走者なしで「1番・中堅」で出場した松原が、鯉先発・九里の4球目のスライダーを振り抜くと、青空を切り裂いた打球は右中間スタンドに吸い込まれた。

 松原は「いいスイングができたと思います。入るかどうか分かりませんでしたが、何とか入って良かったです」と白い歯を見せた。
 
 オープン戦で2割8分1厘とアピールした松原は、3月26日のDeNAとの開幕戦(東京ドーム)に「8番・左翼」で初の開幕スタメン出場を果たすも3タコ。次戦からスタメン落ちとなった。しかし、コロナ禍で丸ら主力が相次いで離脱。8日の阪神戦(甲子園)から3戦連続で「1番・中堅」と〝切り込み隊長〟役に指名された。

 育成出身ながら昨季は86試合で3本塁打。V2に貢献した松原が、首脳陣の期待に結果で応えた。