巨人のエース・菅野智之投手(31)が9日の広島戦(マツダ)で、復帰登板。7回2失点も援護に恵まれず0―2で敗れ、今季初白星はならなかった。

 開幕戦(3月26日、DeNA)以来2週間ぶりのマウンドとなった右腕に、鯉打線がいきなり襲いかかった。先頭・菊池涼に2球目141キロのカットボールを左翼スタンドへ運ばれ4号ソロを被弾。さらに二死から鯉の4番・鈴木誠に特大の3号ソロを左翼上段へ運ばれ、早々に2点を失った。

 2回以降、立ち直った背番号18は走者を出しながらも、追加点は許さず。しかし今の打線は原監督が自虐的に「2点打線」と嘆くほどで、試合前時点のチーム打率も2割1分6厘と中日と並んでセ最下位。再三の好機も11残塁の〝拙攻祭り〟ではエースを援護できるはずもなかった。

 菅野は7回111球4安打2失点で降板し、今季初黒星。前回登板の開幕戦は6回3失点で勝敗がつかなかった。足の違和感により3月30日に登録抹消も最短の10日間で一軍に復帰したが、初勝利には届かなかった。

 それでも登板後は「久しぶりの登板で最初バタバタしてしまいましたが、開幕戦よりはいい投球ができたと思うので、また次につながると思います」と手ごたえ十分。原監督も「一発は食らいましたけど、いい感じだと思いますね。粘りも出てきているしね」と合格点を出した。昨季は開幕投手から13連勝をマークした菅野。今季初白星は次戦へと持ち越しとなった。