「無理しないで…」オリ山本由が快投2勝目も侍ジャパン関係者が渋い顔なワケ

2021年04月09日 05時15分

山本由伸

 快投すればするほど気を揉んでしまう!?

 オリックスの山本由伸投手(22)が8日のロッテ戦に先発。7回1失点の好投で今季2勝目を挙げた。

 序盤から150キロ中盤の直球や140キロ台のスプリットを中心にロッテ打線を翻弄。二回にレアードに一発を浴びるなど計6安打を許しながらも雨中戦という悪条件下で8奪三振を奪うあたりはさすがと言える。

「立ち上がりからほぼ毎イニング走者を出してしまった。でも何とか粘り強く投げられた」とは山本。中5日で臨んだ1日のソフトバンク戦(2安打完封)に次ぐ白星に試合後は表情を緩めたが、このシーズン序盤からの山本の奮闘に複雑な胸中を抱いているのが稲葉監督をはじめとした侍ジャパンの関係者と言われる。予定通り今夏に東京五輪が開催されれば山本が野球日本代表を背負うエースになる可能性が浮上しているからだ。

 本来、東京五輪の先発3本柱は巨人・菅野とソフトバンク・千賀に加え、メジャー帰りの楽天・田中将が濃厚と言われていた。ところが、前出の3人は現在揃って故障中。菅野は間もなく戦列に戻るとみられるが、6日の日本ハム戦で左足首を捻挫した千賀は復帰時期が未定。田中将も右足ヒラメ筋損傷の回復に時間を要している。となれば本番まで約3か月となった現状で先発の柱として計算出来る投手は山本が筆頭になる。その右腕がシーズン序盤から快調に飛ばしているとなれば、代表関係者も気が気ではない。

 実際、侍ジャパンに携わる関係者がこう漏らす。

「菅野、千賀、田中将が万全なら由伸の状態をそれほど心配する必要はないでしょう。でも、現状は誰が大会に出場できるかすら未定な状況です。そうなると必然的に昨季奪三振王のタイトルに輝いた由伸の右腕に期待せざるを得ない。だからこそ代表関係者はみな『由伸の活躍は嬉しい反面、頼むから五輪まであまり無理をしないでほしい』という思いが本音なんです」

 日の丸を背負うべき先発陣が不安定な状況の中、一人体調万全で好調を維持する山本。オリックスだけでなく日本代表にも欠かせない投手になりつつあるだけに関係者の心労は続く…。

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