巨人の原辰徳監督(62)が7日に、1―7で敗れた阪神戦(甲子園)終了後、悩ましい胸中を語った。

 この日は投打でかみ合わない場面が目立った。打線は計7安打を放ちながらもつながりを見せられず、〝初物〟のドラフト2位ルーキー・伊藤将を相手にわずか1得点止まり。投手陣もこの日は安定を欠き、今季初先発の畠が4回途中4失点、救援の桜井も2回3失点と虎打線の餌食となった。

 試合後、指揮官は「なかなか主導権を握れないからね。普通に、展開としては良くないね。我慢、我慢」と渋い表情。耐え忍ぶ時期ではありながらも、ここまで「1番打者」を務めていた梶谷を2番に回すなど、打線改造にも着手した。その理由については「少し気分転換も含めて。今はある種、チームとしては緊急事態でしょ。その中で、〝デンッ〟としているわけにはいかないし、やっぱり動く必要はあるでしょうね」と説明。

 今後も、得点力に乏しい現状の打線にメスを入れ続ける覚悟だ。「(打順を)決め込むと言うことは難しいということでしょうね」と断言。この日の敗戦で貯金も0に擦り減らしてしまった原巨人が、ここからどう立て直すか、注目が集まる。