突然の幕切れに巨人・原辰徳監督(62)は納得いかなかった。

 試合開始前から雨が降り続いた6日の阪神戦(甲子園)。4点を追う巨人が8回の攻撃に備えていると、審判団が内野に集まり協議。責任審判がホームベース後ろで右手を上げ、「降雨コールドゲーム」を告げた。

 6―2での勝利に阪神ベンチが沸く中、三塁側ベンチから原辰徳監督が「WHY?」とばかりに両手を広げて飛び出し、審判に説明を求めた。阪神ナインがファンへのあいさつを終えても、審判と話を続けた原監督は「あまりグラウンド整備をしない状態で中止っていうことは、なかなかないことだったから。やっぱり説明は聞かなきゃなと思ってね」と理由を明かした。

 審判からの「グラウンドを整備できない状態」との説明に指揮官は「審判団がゲームは支配してるわけだから、それに従うしかない」と矛を収めたが、打線について聞かれると「もう少しイニングやっていれば3点は取ったかもしれない」と、うらめしそうに笑みを浮かべた。敗戦直後に指揮官が見せた勝利への執念はGナインに届くか。