故障者続出でも首位! 西武を救う〝野手ドラフト〟

2021年04月06日 06時15分

西武のドラ3・山村

 昨秋ドラフトで大量7人を獲得した西武の「野手ドラフト」が早速その効果を発揮している。

 5日現在、6勝1敗1分でパ・リーグ首位。内情は山川(左太もも裏肉離れ)、栗山(下肢の張り)、外崎(左腓骨骨折)と打線の中軸3人が離脱する緊急事態だが、代わりに起用された若手、土壇場の中堅が躍動している。

 6年目・呉念庭内野手(27)が出場4試合で打率4割6分2厘、2本塁打、9打点とラッキーボーイとしてこのチャンスをものにすれば、期待のドラフト1位ルーキー・渡部健人内野手(22)も緊急昇格した4日のソフトバンク戦(ペイペイ)でプロ1号2ランを放つなど期待に応えチームを活性化している。

 辻監督の口から「野手もいっぱいいるし、選択肢はいっぱいある」という言葉が出て来るほど、若手の突き上げは激しくなっている。

 それも球団が昨秋ドラフトで仕掛けた〝野手ドラフト〟の成果だろう。

 育成も含め全12人の指名選手中、7人の野手を獲得した西武は、そのうちの大卒上位3選手が開幕3カード目までに一軍デビュー。6位・ブランドンは熱中症のため登録抹消されてしまったが渡部とともにすでに初本塁打をマークしており、まだ守備固め、代走起用がメインの4位・若林も少ない出番の中でチームトップの4盗塁を稼ぐなどアピールを続けている。

 この下からの突き上げこそが狙い通り、一軍半クラスの尻に火を付けチーム内競争を活性化。主力3人を欠く緊急事態の中でも、それを感じさせない活力を現場にもたらしている。

 だが、この3人以上に将来を嘱望されているのが3位の高卒スラッガー・山村崇嘉内野手(18)の存在だ。

 現在は遊撃手としてイースタン全10試合にフル出場。打率1割1分6厘(5日現在)と苦しんでいるが、球団は「将来の主軸」として松井稼、中島、浅村と同じ〝二軍のレギュラー〟として2、3年はじっくりその土台を作る計画という。

 1月の合同自主トレでは首脳陣が「1人だけ天才がいた」と口を揃えたそのバッティングセンス。潮崎哲也編成グループディレクターが「普通に育てばライオンズを飛び越えてリーグを代表する選手になる」と評した高卒3位ルーキーの成長も含め、先々が楽しみな西武だ。

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