巨人が今季初の「伝統の一戦」を前に、虎のドラ1・佐藤輝明内野手(22)への警戒を強めた。

 チームは5日、阪神戦(6日、甲子園)に向け関西へと移動。0・5ゲーム差の2位で首位攻防戦に挑む。

 ここまで好調を維持しているのがG投手陣。開幕から9試合で巨人は3月31日の中日戦(バンテリン)での井納(2回途中4失点)を除き、先発のべ8投手が6回3失点以内とクオリティー・スタートをマークしている。 

 投手陣をまとめる宮本和知投手チーフコーチ(57)は「1、2番を出さず、クリーンアップを抑えて。それは基本」と話すと「初戦なんか佐藤輝が(先発で)出てくるだろうし。阪神の場合は注目選手が打つと選手はもちろん、ファンが乗ってくる。乗らせないために佐藤輝を抑える」と新人をキーマンに指名した。

 警戒するのも無理はない。オープン戦(3月14日、甲子園)では左腕・高橋が佐藤輝に左翼スタンドへ本塁打を浴び0―1で敗れた。「ああいったところで打つというのは、何かしら野球の神様がついている。いわゆる持っている男ですので。調子を乗せないようにしっかりとマークしていきたい」と宮本コーチは表情を引き締めた。
 
 その佐藤は2本塁打をマークするも現在、打率1割2分9厘、16三振とプロのカベに直面。4日の中日戦(京セラドーム)では初めてスタメンを外れている。G投は徹底マークで大型新人を眠らせたままにできるか。