首位・西武 予想外のロケットスタート チーム防御率2・50は投手王国誕生の予兆か

2021年04月05日 14時19分

先発ローテーションで奮闘中の高橋光(左)と平井

 戦前予想の立てずらかった2年前のパ・リーグ覇者・西武が開幕8試合を終え6勝1敗1分けと首位を快走している。

 山川(左太もも裏肉離れ)、栗山(下肢の張り)、外崎(左腓骨骨折)と打線から中軸が次々と離脱する中、呉念庭、ドラフト1位ルーキー・渡部健人と抜擢された若手野手がラッキーボーイ的な働きでチームをけん引。王者・ソフトバンクに敵地・ペイペイドームで17年ぶりに3連勝するなど伝統球団の意地を見せている。

 展開を見れば昇格4試合で打率4割6分2厘、2本塁打、9打点と神がかり的活躍を見せる呉の奮闘、昇格初戦で中押しのプロ1号2ランを左翼スタンドに放り込んだ「おかわり3世」渡部の一発が印象的だ。

 しかしその一方で、現場から「この状況で勝てているのは投手のおかげ。先発がしっかり試合を作った上で先制点が取れていることで流れが来ている」という声が出てくるように、ここまでわずか20失点(リーグ1位)、チーム防御率2・50(同2位)と投手陣の奮闘がこの流れを呼び込んでいる。

 中でも戦前から辻監督でさえ「ウチは先発が弱い」と認めざるを得なかった先発陣がここまで防御率2・70と大奮闘。ニールをローテーションから欠く中、高橋光が2試合連続クオリティ・スタート(QS=6回以上を3自責点以内、うち1試合はハイ・クオリティ・スタート、HQS=7回以上を自責点2以内)の防御率2・93と覚醒気配を見せており、今季から先発に志願転向した平井も2連勝の防御率1・54、11回2/3で13三振を奪うなど先発の軸としてチームの台所を支えている。

 チーム防御率が3年連続でリーグワーストを記録してきた西武投手陣に訪れた突然の覚醒気配。果たしてこのまま首脳陣、関係者、ファンが待望する投手王国が誕生してしまうのか、注目だ。

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