やっと勝った。DeNAが4日の広島戦(横浜スタジアム)で3―1と勝利。今季から新指揮官となった三浦大輔監督(47)が開幕9試合目で初勝利を手にした。2つの引き分けを挟んで球団ワーストタイとなっていた開幕連敗記録を6でストップ。また2リーグ制となった1950年以降、新人監督ではワーストとなる開幕8試合未勝利となっていたが、これもようやく止めた。

 最後は青息吐息だった。先発・阪口から平田、伊勢とつないで7回まで無失点。しかし8回からマウンドに立った4人目の山崎が3本の安打を浴び、1点を返される。9回にも守護神・三嶋が先頭から2者連続四球を与えるなど一死二、三塁の大ピンチを招いたが、最後は何とか本塁を踏ませずにリードを守り切った。

 試合後の指揮官はウイニングボールを手に満面の笑み。「ほんとに1つ勝つというのがね、どれほど大変かという期間でしたね。長かったですね、本当に。1つ勝っただけですが、本当にチームにとってとても大きな1勝だと思う」と安どの表情でコメントした。

 終盤、広島の猛反撃をしのいだことには「信じて送り出しているので…信じて見ていました」と振り返った。今季初登板初先発で5回無失点と好投し、嬉しいプロ初勝利をマークした阪口については「しんどいところともあったと思うが、本当にナイスピッチングだった」と激賞。そして3回に先制の1号ソロを放ってスタメン起用にこたえた神里に対しても「あそこで先制できたのは大きかった。(中堅の)守備でも貢献してくれた」と評し、投打のヒーローを褒め称えた。

 最後は「本当に『横浜一心』で全員で勝ち取った勝利。1つ勝っただけだが、この勢いを続けていきたいと思う」と自ら掲げたチームスローガンも口にし、一致団結の白星を強調。レジェンド右腕・三浦監督の〝ハマの番長流采配〟の本領発揮はこれからだ。