球界を代表する剛腕に打線がねじ伏せられた。ソフトバンクが1日のオリックス戦(京セラ)に0―2で敗戦。連敗を喫した。

 相手先発は開幕戦から中5日で登板してきた山本由伸投手(22)。初回から圧巻の投球を披露されて手も足も出なかった。終わってみれば2安打完封負け。二塁に走者を進めることさえかなわず、先発全員の13三振を喫した。

 工藤監督も脱帽するしかない。「いい投球をされましたね。あのフォークがあって、あの低めに真っすぐを決められたら難しい。今日は山本君を褒めるしかないです。相手を褒めるのは良くはないですが」と振り返った。

 今季初先発の武田は7回途中まで4安打1失点に抑える好投で試合をつくった。しかし、立ち上がりに3連打で失った1点が重かった。

 敵地・京セラドームは昨季9勝2敗1分けと抜群の相性を誇った球場。しかし、相手エースにねじ伏せられて早くも2敗目となりカード負け越し。指揮官は「シーズンは長い。いい時も悪い時もあります。暗くなる必要はない。いい投手はそうそうは打てませんから」と前を向いた。