記念すべき初登板で大炎上…。巨人に新加入した井納翔一投手(34)が31日の中日戦(バンテリン)で移籍後初登板初先発するも、2回途中4失点の“赤っ恥KO”に終わった。

 3点の援護点をもらった初回から、ドラ打線に捕まった。大島に左前打、阿部に右中間二塁打を放たれ無死二、三塁と早々のピンチを招くと、続く高橋には142キロのカットボールをバットをへし折られながらも右前に運ばれ、あっさり2失点。ビシエドにも適時打を放たれると、この回4連打で計3点を失うこととなる。

 何とか立て直したいFA右腕だったが、2回の先頭打者・木下に中越えの二塁打を放たれたところで原監督がグラウンドへ。プロ最短となる1回0/3で無念の降板とすると、2番手の高木も根尾に適時打を許し、井納は計4失点での“Gデビュー”となった。

 FA戦士の初登板初先発としては1995年に広島から加入した川口和久氏の記録(2回0/3)を下回る最短のKO劇…。不名誉な記録を打ち立ててしまった井納は「先制した直後に追いつかれてしまい先発の役割を果たせず申し訳ない気持ちでいっぱいです。いいリズムを壊してしまい、自分の投球ができなかったことが悔しいです」と肩を落とした。期待の新戦力の炎上は、チームにとって大きな誤算となりそうだ。