巨人の原辰徳監督(62)が〝非情采配〟を見せた。

 31日の中日戦(バンテリン)にDeNAからFAで加入した井納翔一投手(34)が先発。投手として公式戦デビューの前に初回、二死満塁で打席が回ってきた井納は一ゴロで一塁へ全力疾走もアウト。それでもウィーラーの1号2ラン、中島の適時二塁打で3点の援護をもらった。

 だが右腕は先頭・大島から4者連続安打を許し、アッという間に同点とされると、2回に先頭・木下拓に右中間二塁打を許したところで原監督がベンチを出た。2番手・高木との交代が告げられFA戦士としては異例の1回3分の0、31球でデビュー戦を終えた。高木が根尾に逆転の適時中前打を許し、井納は4失点の新天地デビューとなった。

 ここまで2勝2分けの無敗でセ首位とはいえ2戦連続引き分け中。指揮官の勝利への執念がうかがえた。