突破口は開きかけたが…。巨人・増田大輝内野手(27)が28日のDeNA戦(東京ドーム)で、痛恨の走塁死を喫した。

 1点ビハインドの6回無死二塁の場面。5回まで相手先発の平良にパーフェクトに抑え込まれていたが、6回先頭の大城が左中間二塁打を放ち、ようやくチーム初安打をマークした。このタイミングで平良にもアクシデントが発生して緊急降板。ここで原監督が勝負に出た。

 二塁走者となった強打の大城に代えて代走の切り札・増田大を投入。重苦しい展開のなか、意地でも1点を取りにいった格好だ。次打者の松原には送りバントの指示。松原は三塁側へ転がしたものの、相手捕手の嶺井の素早い捕球と送球により、増田大は三塁でタッチアウトとなった。ベンチの原監督は腕組みをしたまま首をかしげ、当然のように表情を曇らせた。

 結局、続く先発投手の今村はスリーバントを試みるも失敗し、梶谷は遊ゴロで無得点。うつむきながらベンチに下がった増田大は、この回で交代となった。