プロ初勝利とはならなかった。ヤクルトの奥川恭伸投手(19)が28日の阪神戦(神宮)に先発し、自己最長の5回を投げ被安打5、3失点だった。

 立ち上がりは不安定だった。初回一死で糸原に安打、マルテには四球を与えた。二死とするもサンズに左中間を破られる適時二塁打されて1点の先制を許す。

 2回は圧巻の3者連続三振も、3回二死でマルテに1号ソロを浴びて2点目を失った。さらに5回には二死一塁のピンチで、糸原に右中間を破られる二塁打。それでもこの回を投げ切りプロ最長の5回に到達した。

 奥川は粘りを見せたものの、打線が阪神先発・ガンケルの前にゼロ行進。0―3と援護できぬまま5回、一死一塁で打順が回ると、代打・太田と交代した。

 降板後、奥川は「調子自体は悪くはなかったですが失点の仕方が良くなかった」とし「初回に先制点を与えてしまいチームに流れを作ることができず、本当に最低限の仕事しかできませんでした」とうなだれた。