楽天との開幕戦(26日、楽天生命パーク)に2―8という大敗を喫した日本ハム。打線が序盤から得点機を作りながらもあと一本が出ず、先発・上沢も5回持たず6失点KOという惨敗ぶりだった。

 これには試合後の栗山監督も「何とかしないといけない試合だったけど、早めにこっちが点を取ってあげる空気を作ってあげないといけない。開幕の緊張感がある中で、うまくいかなかった部分もいっぱいあった」と肩を落としたが、この開幕戦の完敗、この日試合前に発覚した田中将の「登板回避」の影響もあったのかもしれない。

 栗山監督は開幕3連戦を前に、第2戦で対戦予定だった田中将との対戦に「楽しみにしている」と心待ちにしていた。その理由は、日米で実績のある好投手を仮に攻略できればチームが活気づくだけでなく、個々の打者も自信を深める可能性が高いからだった。

 実際、26日の試合前に田中将の登板回避を聞いた指揮官は「残念だし心配。(ケガが)大したことがないことを祈るしかない」と語ったのと同時に「相手が大きければ大きいほど(勝てば)こっちに勢いをつけさせてもらう可能性があるわけだから」と田中攻略効果による開幕ダッシュに期待を寄せていた。

 もちろん田中将が無事なら、あっさりやられていた可能性も大だが…。今後も苦しい戦いが続きそうだ。