ベンチで唇をかんだ。ヤクルトの小川泰弘投手(30)が26日、阪神との開幕戦(神宮)に2年ぶり5度目となる先発登板を果たしたが、5回3分の2を投げ被安打5、3失点の内容だった。

「開幕投手という特別な試合のマウンドに良い緊張感でマウンドに上がることができました」と振り返った右腕。初回こそ三者凡退も、2回に先頭・大山、サンズに連打されて無死一、三塁のピンチを招くと、続く6番のルーキー・佐藤輝に左犠飛を許し先制点を与えた。1―1の4回二死ではサンズに1号ソロで勝ち越されてしまう。

 さらに2―2の6回一死で糸原に二塁打され、二死とするも大山に左翼線適時二塁打。3点目を失った。なおも二死二塁でサンズに四球を与えたところで2番手の長谷川と交代した。

 降板後「先制点を与えてしまいチームに追わせる状況にして勢いをつけることができなかった。6回の失点が悔やまれます。この反省を次の試合に生かしていきたいです」とコメントした小川。7回に自軍が同点に追いつき黒星こそまぬがれたが、次回登板では内容と結果が問われることになる。