ソフトバンクに「上林開幕二軍」の衝撃 苦しい決断下した小久保ヘッドの思い

2021年03月26日 06時15分

ソフトバンク・工藤監督(左)と小久保ヘッド(顔写真は上林)
ソフトバンク・工藤監督(左)と小久保ヘッド(顔写真は上林)

 骨太の〝小久保イズム〟が新たな戦いの肝となりそうだ。ソフトバンクの開幕メンバーが正式決定。サプライズは上林誠知外野手(25)の二軍スタートだった。

 上林は2018年に全試合出場した若手のホープだ。過去2年はスランプに陥っていたが、今年はキャンプから猛アピール。オープン戦の終盤に打撃の調子を落としたとはいえ、足と守備も一級品で、復帰明けの柳田やグラシアル、デスパイネを交代させた際に起用することもできた。

 では、なぜか。小久保裕紀ヘッドコーチ(49)の決断があったからだ。工藤監督は「本来はファームに行くよりも代走、守備固めでも戦力になることは間違いないと思っている」。その上で「レギュラーを奪ってもらいたい。小さくなってほしくない。彼のことを考えれば、それが最善なんだと(小久保ヘッドが)決断してくれた。そこに至るまでヘッドも熟慮して悩んで苦しんでの決断だと思う」と明かした。

 チーム内からも驚きの声が上がったという。ただ、小久保ヘッドらしい芯の強い意志がうかがえる。「いろいろな考え方はあるでしょうけど、もちろんありでしょう。野手に関しては小久保ヘッドに任されているところが大きい。どんどん新しい色が出てくるんじゃないでしょうか」(チームスタッフ)。

 昨季は120試合で113通りにも及んだ打順も、今季は小久保カラーが大いに反映される。決戦前日、工藤監督は「明日のお楽しみです。僕も楽しみなんですよ。どんなメンバーで持ってきてくれるのかなと。意図は聞きますけど、ある程度尊重して、その中で2人で話をしながら決めていければなと思います」と話した。

 日本一4連覇を果たしながらも、さらなる常勝化へ変化を選択したソフトバンク。小久保ヘッドが吹き込む新たな風でリーグ連覇、V5を目指す。

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