【2021ペナントレース大予想:大下剛史氏(本紙専属評論家)】セ・リーグは普通に考えたら巨人が強い。それに続くのは投打とも戦力が整ってきた阪神か。しかし、思い通りにならないのが勝負事でもあり、嵐を起こせる存在として期待したいのが広島とヤクルトだ。

 評論家諸氏、記者の予想を見渡しても、両チームとも評価が低い。だからこそ、変なプレッシャーを感じることなく思い切ったことができる。広島の佐々岡監督、ヤクルトの高津監督とも、現役時代は強気の投球で強打者をなぎ倒してきた。令和の世に、昭和の根性野球で風穴を開けたら、それこそファンも拍手喝采だろう。

 コロナ禍で今季も観客数や応援スタイルなどが制約される。その上、波乱のないペナントレースになってしまっては、ファン離れにもつながりかねない。プロ野球に活気をもたらすためにも広島とヤクルトには大暴れしてもらいたい。