日本ハム・大谷翔平投手(20)が「マツダオールスターゲーム2014 第2戦」(19日、甲子園)に先発し、自己最速、日本球界最速に並ぶ162キロを2球マークした。

 衝撃の瞬間はいきなりやってきた。1番の鳥谷(阪神)に対しての初球、公式戦での自己最速160キロをいきなり更新する161キロ。続けざまに同じ外角に162キロを投げ込んだ。驚く鳥谷とは対照的に、大谷の表情には笑みが浮かぶ。

 162キロは、2008年6月1日のソフトバンク戦(ヤフードーム)でマーク・クルーン(巨人)が記録した公式戦最速に並び、球宴ではもちろん史上最速だ。

 どよめく甲子園、両軍ベンチをよそに大谷は公式戦で計5球しか計測していない160キロ以上を連発。打者5人に全23球、うち21球投げた直球の12球が160キロ超えだった。

「もう真ん中目がけて思い切り投げるだけでした」と衝撃の登板を振り返った大谷。結果は1回3安打1失点1三振だったものの、甲子園の電光掲示板に12回表示された衝撃の数字連発に球場全体のどよめきはしばらく収まらなかった。

 ちなみに大台超え12球の内訳は162キロが2球、161キロが4球、160キロが6球だった。