就任2年目を迎えた巨人・阿部慎之助二軍監督(42)が、惜しくもバースデー白星を逃した。

 イースタン・リーグ開幕戦となった20日のヤクルト戦(ジャイアンツ球場)で、先発の2年目左腕・井上が6回に満塁弾を浴び、5失点KO。打線は終盤、反撃を見せたが、4―5で惜敗した。

 試合前にはナインが指揮官の誕生日をケーキでお祝い。何としても白星をプレゼントしようと意気込んだが、一歩及ばなかった。

 その阿部二軍監督はこの日、一軍で話題を振りまいた2メートルのドラ5・秋広優人内野手(18=二松学舎大付)を「4番・一塁」に抜てき。5打数無安打に終わると、試合後の居残り特打を指示した。

「一軍のいいピッチャー(との対戦)をいっぱい経験してきて『何とか当てないと』と思いすぎて、ちょっと(スイングが)小さくなっていた」と約1か月半ぶりの秋広の〝変化〟を指摘。「楽するな! 下半身で振るイメージ持たないとダメだ」(阿部二軍監督)と体の回転で打つことを求めていた。

 二軍監督として2年目を迎えた指揮官は、42歳となった感想を聞かれ「オレの誕生日はどうでもいい。ふた回りくらい下の子たちを、どう扱うかというのがこれからのテーマ。技術はすぐにはうまくならないから。人としての立ち振る舞いだったり、そういう方を先に教えていこうかなと」と前を向いた。〝鬼軍曹〟の頭の中は選手指導でいっぱいの様子だった。