中日は20日の日本ハムとのオープン戦(バンテリン)に0―11で完封負け。先発・柳が5回8失点で降板、打線もわずか3安打と投打ともに元気がなかった。

 8回途中まで投げた日本ハム先発・加藤の前にヒットを放ったのは阿部と木下拓だけ。日本ハム3投手の継投の前に全く見せ場を作れず、バンテリンドームに詰めかけたドラゴンズファンは拍手を送ることもできず、ただ黙って見ているしかなかった。

「そこがうちが克服しないといけないところ。序盤に大量点を取られても、何とか返すという執着心を出していかないといけない」と、なかなか上向く気配のない打線に与田監督も渋い表情。オープン戦12試合を終わってチーム打率は2割1分4厘。今季も得点力不足がドラゴンズ最大の課題となりそうだ。

「今年は柳と(小笠原)慎之介、この2人がどれくらい一本立ちできるかそれにかかっている。だから私のコメントも厳しくなりますけど、次世代が頭角を現さないと優勝なんか望めないと思う。そういった部分では引き続き厳しく見ていきたい」という与田監督だが、この日の投球内容を見る限り、柳に関しては不安が募るばかり。開幕に向けて投打ともに課題が山積みだ。