開幕第2戦・27日のヤクルト戦の先発が内定している青柳晃洋投手(27)が、ベストピッチで開幕前最後の調整を終えた。

 20日のオリックスとのオープン戦(京セラ)。立ち上がりから直球の球威、変化球のキレも申し分なく、一気にリズムをつかんだ。

 プレーボールから築いたのは三振の山だ。初回に先頭打者の佐野皓からツーシーム、二死として太田からスライダーで奪うと、2回、3回と2つずつ奪う超ハイペースぶりで、6回まで毎回の10奪三振。

「もともとゴロピッチャーなんで、意識はしていないですけど…。取れたら取れたで良かったです」と、満足げに振り返った。課題のひとつでもある球数、制球面も文句なしの内容で、無四球で69球。2安打無失点と「これまでで一番良かった」と〝満点〟の出来で、開幕前最後の実戦を切り上げた。

 見守った矢野監督は「完璧じゃないの? 打ち取り方もしっかりしていて。申し分ない」と太鼓判を押した。

 青柳も「ずっとシーズン13勝を目標に挙げてますし、僕自身、まだ2ケタを勝てたことがない。シーズンを通して、一軍にいるのは当たり前として、その中で2ケタ(勝利)と規定(投球回)を目標にしていきたい」と次回の公式戦に向け、気合を入れ直していた。