楽天・田中将大投手(32)が20日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)に先発登板。開幕前最後の調整マウンドに上がった。

 注目の立ち上がり。1番・梶谷を空振り三振、若林を遊ゴロと、わずか5球で料理。二死を奪って注目の3番・坂本との同級生対決を迎えた。

 初球の外角ストレートをファールされた田中将は続く2球目、3球目を外角にスライダーを投じ相手の出方をうかがったが、坂本は手を出さずカウント2―1。スプリット、ストレートをファールされるなどフルカウントになった7球目、151キロストレートが内角高めへと外れ四球となった。4番・岡本は内角ツーシームを引っかけさせて三ゴロにしとめ、初回を無失点で終えた。

 3回までわずか24球、1四球のみの無安打投球を展開していた田中将だったが、2巡目に入った4回に制球を乱した。先頭の若林に2ー1のバッティングカウントから甘く入ったスライダーをとらえられ右中間スタンドへ。坂本の勝負を前に先制のソロ本塁打を許した。

 気持ちを切り替えて臨んだ、坂本との2度目の対決は全球ストレート勝負。カウント1―1からの3球目、内角149キロを捉えられたが伸びが足りず中飛に打ち取った。続く岡本を右飛にしとめ二死とするも、5番・丸に四球。大城には外角149キロストレートを左線に運ばれ二、三塁のピンチを背負った。

 ただ、ここで相手ペースに飲み込まれないのが超一流たるところだ。このピンチで、7番・中島をカウント1ー2と追い込むと、最後は外角低めいっぱいに150キロの直球で空を切らせ、力でねじ伏せた。この回のピンチを最小失点で切り抜けた。