中日がマツダオールスターゲーム2014で全セを指揮する巨人・原監督にブーイングだ。17日に発表された第1戦(18日、西武ドーム)のスタメンに「9番・捕手」で谷繁元信捕手兼任監督(43)の名前があったことに納得できない、という。


「古田以来8年ぶりに兼任監督として球宴に花を添えるために、谷繁監督を選出した原監督の考えは理解できないわけじゃないけど、スタメンはないでしょ。本音を言えば谷繁監督だって、球宴中は体をゆっくり休めたかったと思うし、出場しても最後の方でちょろっと出ればいいぐらいに考えていたはず。監督は左太ももに今でも不安を抱えているし、前半戦だってスタメンを若手に譲ってベンチで采配だけの試合もかなり多かったのに…」と中日関係者はプリプリ。


 初戦のスタメンに巨人の選手が1人もいないことにも中日サイドは怒り心頭。別の関係者は「(巨人から捕手部門の阿部だけが選出された)ファン投票の結果を受けて、原監督は“(ファンは)巨人の選手は見たくないんでしょう。見たい選手をグラウンドで暴れさせたい”と言ってたんでしょ。だったら初戦に阿部をスタメンで起用しないとおかしい。後半戦に向けて(谷繁監督を疲弊させて自軍を有利にしようとする)別の意図があるようにしか見えない」といぶかしがるほどだ。


 当の谷繁監督は、この日(17日)名古屋市内で白井オーナーに前半戦終了の報告を行った。球宴第1戦スタメンについては「(全セ先発の)マエケン(広島・前田)が気持ち良くなるように受けます。どんなリード? あのクラスになると投げたい球を投げればいいじゃないですか」と淡々と話したが、中日サイドの“原不信”はハンパではない。球宴の結果次第ではさらに遺恨勃発となるかもしれない。