西武・辻発彦監督(62)が阪神の足攻に感謝した。

 17日の阪神とのオープン戦に3―5と敗れた西武。試合後、5回3安打4失点(自責3)と今ひとつの内容だった先発・今井について触れた指揮官は「でも、はちゃめちゃじゃないし。いい球もあった」としながらこう続けた。

「ただ投げるだけじゃなく考えて投げないと。空振り、見逃しだけでストライクが取れるわけじゃない。全部が全部必死に投げてもダメ。ストライクの取り方、ストライクを先行できるように考えて投げないと」

 その上で辻監督は阪神側の攻撃で1回、大山の二盗、2回、梅野の三盗に謝意を示した。

 指揮官は「開幕前にこれだけ走られて、(今井が)これでダメなんだと思ったことがいい経験になる。ああいうところで簡単に4番打者に走られたり、三盗されたり。そういうところを開幕前にやってもらって逆によかったと思います」と阪神のソツのない野球に感謝しきりだった。