DeNAは15日、昨季限りで巨人から戦力外となっていた宮国椋丞選手(28)と今季の育成選手契約を結ぶことで合意したと発表した。背番号は106となる。巨人での9年間の通算成績は205試合21勝21敗1セーブ19ホールド、防御率3・59。

 沖縄・糸満高のエースとして活躍した宮国は2010年にドラフト2位で巨人入り。プロ3年目となる13年シーズンは20歳で開幕投手に任命されるなど、エース候補としても将来を嘱望されていた。近年はセットアッパーとして活路を見い出しかけていたものの、昨オフに巨人から戦力外通告。宮国本人は現役続行を強く希望し、昨年12月のトライアウト受験以降も拠点としている関東圏内でトレーニングに励み続け、オファーが舞い込むことを待ち望んでいた。

 DeNAは新型コロナウイルスの感染拡大による影響でビザ発給が凍結となり、外国人選手の来日にメドが立たなくなっている。先発、中継ぎの両面で経験豊富な宮国の獲得で、戦力の穴埋めを行いたい狙いがあるようだ。