どうなる、ローテ6番手…。巨人の高橋優貴投手(24)が14日の阪神戦(甲子園)に先発し、5回1失点と結果を残した。

 4回に阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝に左翼ポール際への一発こそ許したものの、5回までに投じた球数は65と、まとまった内容を見せた。

 それでも、高橋本人の表情は曇り気味。「(5回65球は)まとまっているかなという部分もあるが、内容としてはさほど良くないかなと思う」とポツリ。「投げ切らないといけないときに投げ切れなかったり、メリハリはつけないといけない。もう1回、自分で振り返ってどうするべきだったかな、と反省できればと思います」と課題を口にした。

 首脳陣からの評価も「辛口」なものだった。原監督は「すべてにおいて、闘争心というか自信というかね。なんかおっかなびっくりに放っているようなね」と、左腕の投球スタイルに苦言。加えて「やっぱりジャイアンツの先発ローテーションに入る部分からいくならば、まだほかに適任者がいるのではないかな、というね。まあ、秀でてはいないということでしょうね」と、ばっさり切り捨てた。

 宮本コーチも「彼の持ち味は荒れ球っていうのはあるけど、あまりにも逆球が多かった。ここで一旦白紙に戻して、6番目の席を争う選手の一人として明日からファームに行ってもらいます」と断言。ファームでの実戦を通して、ドラフト1位・平内や、畠らと、1枠をかけた最後の争いを繰り広げることとなった。開幕ぎりぎりまで、若手投手陣たちの〝椅子取りゲーム〟が激化する。