楽天・田中将大投手(32)が14日、DeNAとのオープン戦(静岡)に実戦4戦目の登板を果たした。

 立ち上がり、先頭の桑原に初球146キロのストレートを左前打され1球で走者を一塁に背負った田中将。3番・牧にも外角スプリットを右前に運ばれ一死一、二塁のピンチに立たされた。

 しかし、田中将はここで4番・佐野をスライダーで中飛、5番・宮崎をストレートで遊ゴロに仕留め無失点で切り抜けた。

 下位打線を迎えた2回には、相手関係を見ながらストライクゾーンの高目を使って相手を翻ろう。 細川にはカウント2ー2と追い込んで高めのストレートでスイングを取り空振り三振。大和には外角ストレート、左打者の戸柱に対しては高めスライダーでいずれも右飛を打たせ、わずか11球で三者凡退とした。

 味方が2回に3点を先取して迎えた3回の投球はさらに安定感を増した。

 9番・倉本には1ー2と追い込み真ん中からボールゾーンへ落ちるスプリットで空振り三振。ボールが2つ先行した1番・桑原には甘い高さから入るスライダーを打たせ三ゴロ。続く左の関根を内角に食い込むストレートで左飛に打ち取り、この回も11球で3つのアウトを奪った。

 しかし、順調にゼロを積み重ねてきた田中将もクリーンアップとの2巡目の対戦を迎えた4回にピンチを迎えた。

 牧、佐野に連続安打を許し無死一、三塁のピンチを背負った田中将は続く5番・宮崎を狙い通り投ゴロに打ち取り三塁走者をけん制しながら二塁にボールを送球し併殺を奪いに行ったが、この送球がベースカバーに入った遊撃手・小深田のタイミングと合わずに悪送球。三走の牧の生還を許した。

 田中としては珍しい送球エラーとなったが続く細川を再度注文通りの遊ゴロ併殺に打ち取りこのピンチを失点1で乗り切った。

 このピンチを最小失点で乗り切った田中将は8番打者から始まった5回をわずか12球で三者凡退に抑え、予定の5イニングを終了。内容は打者19人に65球(ストライク率62%)を投げ4安打1失点(自責点0)、3奪三振でストレートの最速は148キロだった。