チームは変わっても…。14日の阪神―巨人のオープン戦(甲子園)の試合前練習中に、巨人ナインから一斉に拍手が起こった。

 拍手が送られた先は、昨オフに金銭トレードで阪神へ移籍した山本泰寛内野手(27)だった。Gナインが三塁側でウォーミングアップを開始したタイミングで、タテジマのユニホームを着た山本がちょうど三塁ベース付近で走塁練習を行っていた偶然も重なった。巨人が阪神と対戦するのは練習試合を含めて、この日のオープン戦が今季初めて。一軍メンバーとして聖地で汗を流す山本との再会を拍手で祝った格好だ。

 粋な計らいに山本は頭をペコペコと下げて恐縮しきり。Gナインは次々とグータッチを交わしつつ、山本の在籍時には熱心に指導に当たった元木ヘッドコーチは2人きりで言葉を交わし、何とも心温まるワンシーンとなった。