ようやくお目覚めだ。巨人・岡本和真内野手(24)が13日のオリックスとのオープン戦(京セラ)で〝今季1号〟をかっ飛ばした。

 相手先発の宮城から岡本和らしい逆方向へグングンと伸びた打球は右中間スタンドへ。宮崎と沖縄での春季キャンプ、今月から始まったオープン戦でも多くの打席に立ってきたが、この日の一打が実戦で2021年の初アーチとなった。

 いつかは打つだろうと思われていたなか、やっと飛び出したファン待望の豪快弾。打撃フォームに関して助言を送っていた原辰徳監督は開口一番「久々にねえ、出たねえ」とご満悦だ。ただ、サク越えしない期間があまりにも長く感じられたため、どこかで疑心暗鬼になっていた指揮官からはこんなジョークも飛び出した。

「打った瞬間に入るとは思ったんだけど、久々だから『あれぇ? 入るかなあ。入ったねえ』って」とやり、報道陣の笑いを誘った。

 主砲に一発が出るのはチームにとっても大きな安心材料。安堵感がにじむ指揮官は「(坂本)勇人も打ちたいと思っているんじゃない? えっへっへっへ」と主将への相乗効果も期待した。26日の開幕まで2週間を切った。調整がメインの主力勢も徐々にギアが上がっていきそうだ。