ソフトバンクのサブマリン・高橋礼投手(25)が14日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)で本番の前哨戦に臨む。

 登板予定だった13日のヤクルト戦(神宮)が雨のため中止となり14日にスライドが決定。相手は開幕カードで当たるロッテだ。

 高橋礼は開幕2戦目に登板予定だが、手の内を隠すつもりはない。「今の現状、ベストの投球をすることは変えずに。その時その時のベストで投げられるようにという感じ。いつもと違うことをするつもりはない。結果がどうあれ、次につながる投球をすれば改善できることもある」と現時点での100%で挑む。

 シーズンに向けてのテーマは100球前後を投げること。新球として挑戦しているスローカーブも「余裕があれば使っていきたい」と試す予定でいる。ライバル相手に新たな武器が使えるかどうかを確認することはもちろん「そういうのを見せるだけで打者の反応も変わってくると思う」と相手の意識に植え付けるプランを思い描いている。

 球界では希少なアンダースロー。昨季はチーム事情でリリーフに回ったものの、一昨季は先発で12勝を挙げた実績もある。今季はカーブの習得など進化したスタイルを目指している。工藤監督も「いわゆる彼の形が出れば僕は十分に先発としてやっていけると評価している」と期待を込める。

 フル回転を目指すシーズンへ――。高橋礼は天敵・ロッテに2021年の新たな姿を見せつけるつもりだ。