ソフトバンク主砲トリオの柳田悠岐外野手(32)、ジュリスベル・グラシアル内野手(35)、アルフレド・デスパイネ外野手(34)が揃って16日のDeNA戦(ペイペイ)から一軍オープン戦に出場することになった。工藤監督が「コンディショニングを含めて見て、問題がなければそういう感じになると思う。打席数は決めてないが少しずつ出るようになる」と話した。

 アキレス腱の痛みでキャンプからリハビリ調整を続けていた柳田は、12日の教育リーグ・中日戦(タマスタ筑後)で実戦復帰する。ファームでの同カード3試合の中で守備もこなして、青写真として描かれていた通りにラスト5試合の一軍オープン戦で開幕に向けた最終調整を行うことになる。

 2週間の自宅待機期間をへて2日にチーム合流したグラシアルも着実に準備を整えてきており満を持して一軍戦に臨む。また、同じ流れで9日にチーム合流したばかりのデスパイネは大張り切りで開幕戦の出場を猛アピール中。その先のスケジュールでは無理をさせないように首脳陣が手綱を引く可能性もあるが、驚異的なスピードで打席に臨む予定だという。

 これにともない開幕一軍を目指す若手野手陣は12~14日の関東遠征が最終テストとなる。当然ながら、役者が揃えば一軍の枠が狭くなる。すでに、この日の全体練習から釜元、リチャード、柳町が二軍降格となった。工藤監督は「現時点で17人。関東から帰ってきて柳田君も含めて3人(が加わる)となると20人になってしまう。じゃあ誰をとなる」と続けた。

 5年連続日本一を目指す2021年の開幕まで残り2週間。いよいよ本番モードが始まる。