巨人は10日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)に1―1で引き分けた。

 敗れはしなかったが、絶対王者を上回ることはできなかった。7回まで打線は坂本の2安打のみ。9回に坂本の猛打賞となる二塁打、続く主砲・岡本和の同点適時二塁打でどうにか同点に追いついたが、反撃はこの1点にとどまった。対ソフトバンクでは、2019年6月23日の交流戦で喫した黒星を皮切りに同年の日本シリーズ、昨年のオープン戦と日本シリーズ、前日9日のオープン戦を含めて実に12連敗。屈辱を上塗りすることは免れたが、試合後の原辰徳監督(62)の表情も冴えなかった。

「3、4番が打てば点は入るよね」と坂本、岡本和の連打には納得しながらも、返す刀で「3、4、5番が打たないと点は入んないね。ということじゃない?」とピシャリ。結果的に“中軸頼み”となった展開に、もどかしさは隠し切れなかった。

 オープン戦とはいえ、連敗街道を止めることはできず。元木ヘッドコーチは「結果は結果だから」と受け止めつつ「やっぱり勝ちたいしね。やっぱりソフトバンク、強いチームはそんな甘くない。勝てないんじゃない。勝ちにいかないと。シーズンに入ったら」とムチを打った。

 次なるリベンジの機会は交流戦2カード目の5月28日、ペイペイドーム。今度こそ、一矢報いることはできるか。