新規外国人の入国問題にツバメも頭を抱えている。他球団同様にヤクルトも昨オフにホセ・オスナ内野手(28=前パイレーツ)ら3選手と今年2月に前ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(35)を獲得した。

 7日に終了予定だった緊急事態宣言が1都3県で延長され、新規の外国人選手の入国制限の解除は21日以降の見通しだ。ヤクルト関係者は「いつ解除されるのか予想もできない。解除されてもすぐにビザが下りるのかもわからないし」と嘆く。

 さらに追い打ちをかけたのが新型コロナ変異種に対する水際対策の強化だ。これまでは英国、南アフリカなどに対して行われていたこの措置が2日、オランダを含む欧州中心の13の国と地域が追加され、5日から実施された。

 主な変更点は日本入国の72時間後にPCR検査を受け、陰性が証明されるまで検疫所長の指定する施設での待機すること。この変更により、現在オランダで練習を行っているバンデンハークのビザの発給がより不透明な状況になるのでは、と球団は心配しているのだ。

 前述の関係者は「バンデンハークが一番早く来てほしかった選手なのに…。新しい外国人選手が成功するかどうかはわからないが、彼だけは日本で実績を残しているからね」と肩を落とす。2年連続での最下位脱出のためにもNPB43勝右腕は絶対に必要なピースだけにヤキモキしながら待っている。