「令和の怪物」にプロの厳しさを教えてやらなあかんがね! 12日の中日戦(ZOZOマリン)で実戦デビューするロッテ・佐々木朗希投手(19)に対し、中日が〝怪物退治〟に向けて躍起となっている。

 5日のシート打撃では今年最速の152キロの直球に加え、フォークやスライダーも織り交ぜて順調な調整を披露した佐々木朗。ついに2年目でベールを脱ごうとしているが、対戦する中日も〝斬られ役〟になる気はさらさらない。チーム内からは、こんな声も聞こえてくる。

「2番手で1イニングだけの予定みたいだけど、ウチの打線がいきなり速球でピシャリと抑えられてしまったら格好がつかない。プロは甘くないぞというところを見せつけてやらないと」

〝怪物退治〟への本気度はかなりのもので、具体的な攻略法まで話題になっている。あるチーム関係者は「変化球は捨ててもいいから、自慢の速球がきたら完璧に捉えて意地を見せたい。160キロ以上の直球が厳しいコースにきたらなかなか打てないが、甘いところなら何とかはじき返せるもの。選手には『変化球の見逃し三振はOK』とか『真っすぐ1本に狙いを絞って食らいついていけ』と極端な指示を出してもいいのでは」と、その一端を明かす。

「令和の怪物」のデビューに注目しているのは両軍のファンばかりではない。中日関係者は「まったく手も足も出ないというような赤っ恥だけはさらせない」と早くも鼻息を荒くしている。