西武にとっての難題解決となるか。3年にわたった本拠地・メットライフドームエリアの改修工事が8日、完成を迎え報道陣に公開された。

 選手にとって一番の難題だった「暑さ、寒さ対策」にも改善策が打たれた。

 この日、報道陣に対応した後藤高志球団オーナー(72)は「私が特にうれしかったのはダグアウトの部分。選手の(椅子の)前に空調が完備されたこと。今までのメットライフドームは『夏暑く、冬寒い』という非常に自然環境に応じた球場だった(笑い)。それが今度は空調によって夏は冷気が、冬は暖気が出るということで選手諸君にとっても戦う環境が整備された」とコメントした。

 これまでプレーヤーにとって最も過酷だった〝自然環境共生型ドーム〟の難点が、両軍ベンチの座席個々に備えつけられたカーエアコン型の空調吹き出し口によって緩和されるとの期待感が語られた。

 とりわけ、メットライフドームの夏は暑い空気がドーム内にこもることで「サウナドーム」とも言われ、対戦チームには恐れられ、自軍も体力を奪われてきた。

 それが今回の改善点の一つである個別空調システムによってどこまで改善されるのか。選手にとっては高い関心事となりそうだ。