いったいどれだけすごいんだ――。巨人内で〝まだ見ぬ助っ人〟の驚異の肉体が話題となっている。

 26日の開幕まで残り3週間。いよいよ本番待ったなしだが、その一方で首都圏1都3県の緊急事態宣言が2週間延長となるなど、新規外国人の入国規制解除の目途は立っていない。

 巨人ではジャスティン・スモーク内野手(34=前ジャイアンツ)、エリック・テームズ外野手(34=前ナショナルズ)の新助っ人2人に加え、昨年12月のビザ切り替えにより、C・C・メルセデス投手(26)、エスタミー・ウレーニャ内野手(21)の計4選手が来日できていない。

 原監督ら首脳陣や球団幹部は現在、定期的に送られてくる4選手の練習動画でその状態をチェック。そんな中「とんでもない体をしている」と首脳陣を驚かせているのが、テームズだという。

 球団関係者は「テームズが送ってきた打撃練習の動画を見ているけど、とにかく腕の筋肉がすごい。肩から上腕にかけて、太ももと同じくらいの太さがある」と180センチ、106キロの鍛え上げられた肉体に目を丸くする。

 メジャーでは96本塁打のテームズは、2014~16年の3年間の韓国リーグ時代、15年の47発を筆頭に124本塁打を叩き込んでいる。圧倒的な飛距離を生むのが極太の上腕二頭筋だ。

 巨人では岡本和真内野手(24)の太ももが68センチを誇る。腕周りは日本人成人男性の平均が約28センチと言われており、鍛えているボディービルダー王者クラスでも約45センチ。太ももと同じ60センチ以上となれば、もはやモンスター級だ。

 巨人内の腕周り〝最太〟は、昨年の日本シリーズで国内最速にあと1キロに迫る164キロを2度マークした右腕チアゴ・ビエイラ投手(28)ともっぱら。正確な数字こそ明かされなかったが「母国ブラジルで日系人から野球を教わったビエイラはチームでも1、2を争うほど練習熱心。早くも対抗心を燃やしていたし、ナンバーワンの座は譲らないでしょう」(球団関係者)とテームズとの〝筋肉対決〟が期待されている。

 入国規制が解除されても、2週間の隔離期間が必要となる。新助っ人2人の開幕スタメンは絶望的だが、Gナインはその筋肉との遭遇を一日千秋の思いで待っている。