流れを止めるプレーに「喝」だ! 巨人の原辰徳監督(62)が3日に、1―6で敗れたヤクルト戦で試合の流れを〝遮断〟したナインのプレーを断罪した。

 小さなミスが、つかみかけた流れを変えた。1点ビハインドで迎えた5回、一死一塁の場面で吉川が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、見事同点に。チャンスを残し攻勢ムードに転じるかに思えたが、左翼から本塁への送球の際に三塁を狙い飛び出していた吉川はそのまま二塁へ戻り切れず、タッチアウト。リクエストによるビデオ判定の結果も覆らず、指揮官も思わず顔をしかめた。

 原監督は敗因の一つとして、この走塁ミスを指摘。「二塁でアウトになるのは流れの中で相当なる遮断ですよね。あれはやはりボーンヘッドと言われても仕方がないでしょうな。アグレッシブな走塁ということではないね」と、厳しい評価を下した。

 当然、打線の稚拙な攻撃内容にも注文が及んだ。初回から一死一、三塁とチャンスをつくった中で、主砲・岡本和が空振り三振、一塁走者・丸が盗塁死となりあっさり終了。これには指揮官も「やっぱり勝負というのは流れというのをいかに呼び込めるか、あるいは離さないか。そういう部分で今日は(チャンスを離したシーンが)2つ出たというところが、1点で終わったというところでしょうね」と冷静に敗因を分析せざるを得なかった。

 開幕までまだ猶予はある。「まだ開幕を意識する必要はないけれども、コンディションは上げていくということですね」。G戦士たちが、かぶとの緒を締め直した。