元阪神、オリックスでメジャーにも挑戦した井川慶投手(41)が「引退しない理由」を明かした。井川はユーチューブ「プロ野球OBクラブチャンネル」に2月から出演し、最終回で今後について「いつでも辞めれるんですけど、辞めると復帰できないのかな、と思ってしまって…。どうせなら辞めるって言わないで、できるところまでやってみたい」と心境を吐露している。
 
 阪神時代の2003年に沢村賞投手に輝き、ヤンキース、オリックス、独立リーグ・兵庫と渡り歩いた。2017年オフに退団後も引退宣言はせず、無所属でイベントやセレモニー、テレビ出演での〝登板〟に備えて今もトレーニングを続けている。

「現役」にこだわり続けるレジェンド左腕はコロナ禍で練習がままならない野球少年に対しても「中でできるトレーニングもある。ふだんからボールをいじって感覚を養ったり、小さな積み重ねが試合に出てくる。体作りもゲーム感覚で〝レベルが1上がった〟くらいでいい。自分は一度も辞めたいと思ったことはない。いかに楽しくやるかが大事。つらいことも経験と思ってね」とアドバイスを送った。