コンディション不良により別メニュー調整だった広島・床田寛樹投手(25)が26日、ブルペン投球を再開した。変化球を交えながら37球を投じた左腕は「不安なく投げられた。しっかり真っすぐを投げることを意識した」と安堵の表情を浮かべた。

 21日の阪神戦(宜野座)の登板中にアクシデントが起きて緊急降板。23日にキャッチボールを再開したが、ブルペン投球は控えていた。ペースダウンはわずかな期間で済んだものの、出遅れを取り戻そうとする意識は強い。

 この日のブルペンでは早速セットポジションでの投球も試投。「(阪神戦では)セットの時に点を取られた。途中から試合を想定しながら投げた」と病み上がりながら実戦を想定した投球で課題解消に務めた。

 先発候補では期待の若手・高橋昂が7日のシート打撃登板中に左腕に打球を受け、三軍調整となっている。ローテ候補のなかで左腕は希少とあって、床田の完治は首脳陣にとっても明るい材料となった。「他もいい投手が多い。負けないようにいい結果を残していきたい」と意気込む床田。開幕ローテ奪取に向けてギアを上げていく。