開幕ローテ入りを狙うソフトバンクの大竹耕太郎投手(25)が25日、ロッテとの練習試合(宮崎・アイビー)で3回2安打無失点の好投を見せた。5回から3番手でマウンドに上がった左腕は、わずか30球にまとめる省エネ投法。凡打の山を築き「昨日監督さんから『リズムとタイミング』という話をされた。テンポ良く、リズム良く投げていくというのを今日は大事にした」という言葉通りの投球で猛アピールに成功した。

 工藤公康監督(57)の助言を胸に尻上がりに調子を上げ「より意識したことで、球の質がよくなっていった」と手応え十分。この日、先発して3回無失点と好投した武田らとの開幕ローテ争いはシ烈を極める。育成出身4年目のサウスポーは「先発ローテに入って1年間やるのが今年の目標」と言い切った上で「そこへのアピールを大事にしたい。他人のことはどうしようもないので、自分のできることに集中して、やるべきことをやっていけば(自ずと)そうなるのかなと思っている」と、確かな自信をうかがわせた。
 
 ハイレベルな競争に打ち勝った先に飛躍のシーズンが待っている――。