レギュラー再奪取を狙うソフトバンクの上林誠知外野手(25)が打撃で猛アピールしている。

 24日のロッテとの練習試合(アイビー)では、途中出場の1打席目で左腕・松永から一塁線を破る2点適時三塁打を放った。

 これで実戦は5試合連続安打。通算9打数5安打、1本塁打、5打点の大暴れを見せている。

「昨日、監督に特打で投げてもらって、今日も対戦相手が左だったので。いいイメージで打つことができました。『監督のおかげ』と書いておいてください」と笑みを浮かべた。

 2018年に全143試合に出場して打率2割7分、22本塁打をマークした期待のホープもここ2年は絶不振に陥った。
 今年はレッズ・秋山翔吾外野手(32)の自主トレに志願参加して逆襲へのシーズンをスタート。キャンプでは小久保ヘッドコーチからアドバイスされた下半身の使い方に取り組んだ。上林自身も「使い方がうまくなってきているんだと思う」とその効果を実感している。

 そんな上林に工藤監督もご満悦だ。存在感が増すのではとの問いに、「マシマシ、マシマシ、マシマシ、マシマシ…」と「二郎系ラーメン店」で注文するかのような〝呪文〟を連呼し「むちゃくちゃ増します」とノリノリで評価。その上で「やっぱり昨年と一昨年は悔しい気持ちで過ごしたと思うので、いい状態を維持してリベンジを果たせるように頑張ってほしい」とエールを送った。

 潜在能力の高さは折り紙付き。「目立たないといけないんでね。毎試合打てているので(ヒットを)続けていきたい」と気合十分の上林。結果で外野手のポジションを奪い取る。