鷹の韋駄天が2安打2打点の好スタートだ。ソフトバンクの周東佑京内野手(25)が23日、初の対外試合となる西武戦(アイビー)に「1番・二塁」で先発出場し、バットで快音を響かせた。

 初回、先頭打者として西武・松本から右前打で出塁。続く3回の打席でも一死二、三塁から右前への2点適時打を放った。小久保ヘッドコーチからは「得意なコース、好きなコースは1球で仕留められるように意識して練習していこう」とアドバイスされている。第1打席は2球目を積極的に打ちにいっての結果とあって「今日は集中力を持って仕留められたと思う」と手応えを口にした。

 右肩のコンディション不良のためB組(二軍)スタート。周囲の野手陣が猛アピールする中で、志願して中盤の13日からA組(一軍)に合流した。昨季、大ブレークしたとはいえ危機感を持ち臨んでいる。そんな中で結果が出た。「昨年までだったら(対外試合の)初戦は後から行くことが多かった。今年初めてスタメンで出させていただいて期待されているのは分かるし、A組合流も遅れていたので、何としてもキャンプ中にアピールしたかった。それができてよかった」と笑みを浮かべた。

 この日の試合では東農大オホーツクの後輩の西武・ブランドンが一発を放った。もっとも、周東は「(声掛けは)ナイスバッティングと。僕も周りを見ている余裕はない。しっかり結果を出すために頑張っていきたい」。ガムシャラにアピールを続けていくつもりだ。