キャプテンがノリノリだ。巨人・坂本勇人内野手(32)が沖縄キャンプで軽快な動きを見せ続けている。

 21日は全体練習後に屋外で特打を行い、球場中に快音を響かせると「体自体はここ数年でもすごくいいなと感じているので。コンディション的にはすごくいいです」と笑顔をのぞかせた。

 その言葉通り、状態の良さはノック中の掛け合いにも表れている。この日も一人で遊撃のポジションに就くと、後藤野手チーフコーチが放つ打球を右へ左へ追いかけまくった。逆シングルで華麗に捕球しても、一塁への送球が乱れると「最悪!」と自らにカツ。年齢的にはベテランの域に入りつつも、激しく動き回れるのも心身が充実しているからこそだ。ただ、あまりに体力を消耗してしまったのか、後藤コーチに「休憩!」と自ら〝待った〟をかける場面も。「え?」と聞き返されても「休憩!!」と軽く言い返せてしまうあたりもノリノリの証しだろう。

 その後も二遊間から中前へ抜けるゴロに、懸命にグラブを差しだすも捕球はできず、後藤コーチから「(グラブで)触った!」と指摘されても「触ってない!!」とキッパリだった。最後は捕球も送球も決めて「ありがとうございました」と汗をぬぐった坂本は、22日に予定される紅白戦が今季初実戦となる。