ソフトバンクの和田毅投手が21日、40歳の誕生日を迎え〝不惑の誓い〟を立てた。

 プロに入った際に「40まで現役でやりたい」と目標を掲げた左腕が、ついにその年齢に到達した。「まだまだ体は今のところは元気なので、これから若い選手が40歳を迎えたときに、和田さんがこういうプレー、結果を残したな、と指標になれるような結果を出せるように頑張りたい」

 ターゲットは40代での2桁勝利だ。「工藤監督は(巨人時代に)41、42歳と2年連続で2桁勝利されている。それに続けるようにと頑張りたい。今年40歳で2桁勝利を挙げたい」と具体的な数字で目標を掲げた。
 
 40代になったからといって何も変わらない。むしろキャンプは例年よりも順調そのもの。今季への手応えをつかんでいる。「40という年齢にはなりましたけど、ただ一つ年が増えただけですし、体の状態的には昨年より良いんじゃないかと思えるくらいなので。だからこそ、体にもより気を配りながらやっていきたい」と力を込めた。

 47歳まで登板した工藤監督も頼れる左腕の不惑イヤーをバックアップ。「本人とも話をして、いい状態で来ているから自分のペースでやっていきなさいと。投手のメニューがあるけど、やるやらないは任せるという話はしています」。エース・千賀と昨季の開幕投手の東浜が出遅れている状況だが、「ケガ人が帰ってくるまでというよりは、帰って来ても中心として回ってほしい」と年間を通してローテの軸にと期待をかける。

 開幕投手が決まった石川に続き、開幕カードのロッテ戦(ペイペイ)での先発も内定している。頼れるベテランがチームのV5の原動力となりそうだ。