巨人の21日の沖縄キャンプでは、ブルペンでプロ10年目の今村信貴投手(26)と3年目・高橋優貴投手(24)が火花を散らした。

 両左腕の競争心をあおるかのように、レーンは隣り合わせで今村が87球を投じれば、高橋優は102球。この状況下でまず「どっちが強い球を投げられるか」とハッパをかけたのが宮本投手チーフコーチだった。2人は懸命に腕を振ったなか、さらに争いを盛り上げたのが今村の投球を受けていた小林誠司捕手(31)だ。

 小林は隣の高橋優の球を見やりながら「今まですごくバランス良かったのに!」「球、弱いから」「優貴の方がいいんじゃない?」などと今村の心をくすぐりつつ「(高橋優に)負けてないね! 今のは」とミットを鳴らした。

 最後は「ラスト、決めてよ!」との小林の掛け声に応えた今村もビシッと投げ込み、宮本コーチも拍手。開幕ローテ争いはまだまだ続くが、ブルペンは活気であふれている。