8年ぶりに楽天に復帰した田中将大投手(32)が20日の日本ハム戦(練習試合=金武)で復帰後初の実戦マウンドに立つ。全体練習のなかった19日、登板予定の投手らと前日調整を行った右腕は、その思いを語った。

「あまり特別な意識はなく、自分が準備していくことに変わりはない。実際にイーグルスのユニホームを着て、対外チーム相手に投げるということは、その日になればまた気分も変わってくると思う。また、その姿を皆さんが楽しみにしてくれたらいいと思う」

 練習試合とはいえ、8年ぶりの国内初実戦。マウンド上での確認事項についてはこう解説した。「対打者に投げることで力が入ってくると思うし、自分の感覚とのズレも出てくると思う。その中でいろいろな感覚を確かめられたらいい」

 チーム合流から2週間弱が経過し「今は(体が)疲れてます」という田中将だが「自分の調整自体は順調にきていると思う。(マウンドやボールへの対応は)まだ全然、完璧ではないですけど、徐々には対応できていると思う」。確実なステップを踏むため、まずは20日の実戦マウンドに立つ。

「結果がどうとか、正直、そういうピッチングをすることが大事だとは思わない。自分が確認したいことをすればいいかなと。ボールをしっかり制球できるかどうか。そのためにはいいフォームで投げなきゃいけない。一番は真っすぐですよ。いろいろな球種を持っていますけど、全てを含めていいバランスで投げなきゃいけない。(そのテーマは)全てにつながっている」

 プレーする場所とユニホームは変わっても、プロ15年間で作り上げてきたそのスタイルは揺るぎない。