ソフトバンクの佐藤直樹外野手(22)が18日、「小久保効果」で外野手争いに生き残ることを誓った。

 キャンプ初日から新任の小久保ヘッドに〝ロックオン〟され、強化指定選手として打撃指導を受けている佐藤。打撃でのヒザの使い方をアドバイスされ、現在も教わった形を自分のものにするべく懸命にバットを振っている。ティー打撃に関しては小久保ヘッドからも「言うことない」と〝免許皆伝〟され「自分の中でも良くなっていると思います」と手応えを感じているというが、ここからが勝負だ。

 キャンプも後半に差し掛かり、10日で7試合と実戦が増えてくる。佐藤は昨季のウエスタン盗塁王で足と守備は一軍クラス。あとは打撃で結果を残して猛アピールする必要がある。「自分は本塁打ではなくて、外野の間を抜いて二塁打、三塁打というタイプだと思う。ヒットも欲しいですが、積極的に振っていって内容のある打席にしたい」と力を込めた。

 右の外野手はチームに希少な存在。工藤監督も「相手が嫌がると考えるなら、右打者をというところも考えた上でメンバーを決めたい。右打者が結果を残してくれると、僕らもその中で迷わないといけない。若い選手が結果を残すことで大いに悩ませてほしいと思っています」と期待している。

 現在、キャンプで大暴れしている阪神のドラフト1位・佐藤輝は同学年で高校時代は同じ兵庫でしのぎを削った間柄だ。「あまり意識はない」とのことだが、こちらも1年前のドラ1。「鷹の佐藤」も負けないアピールをしていく。